こんにちは。
ベビーロックプリンティングには弊社が用意した生地にお客様の柄データをプリントできる「指定生地プリント」と、お客様自身にご用意いただいた生地にプリントできる「持込生地プリント」のサービスがあります。
お問い合わせの中には、「○○を作りたいのですが、指定生地ではどれが適していますか?」と聞かれるお客様もいらっしゃいますので、各指定生地が何を作るのに向いているか一つ一つ解説していこうと思います!
持込生地でプリントしてみたいと考えていた方も、指定生地は13種類ラインナップがあり、もしかしたらあなたが作りたいと考えているものに指定生地のどれかがマッチしているかもしれません。
全部で13種類と豊富なので、綿とポリエステル、それぞれで2回ずつ、計4回に分けて、指定生地の特徴と用途を解説します!
目次
10/8オックス(綿100%、生地幅cm)
厚手な10/8オックスは、丈夫さを求められるアイテムの製作に向いています。
オックスフォードシャツというのを聞いたことがあるでしょうか。
オックスフォード生地を使ったシャツのことですが、丈夫で厚みがあり、生地表面に糸の凹凸があります。
10/8オックスは、一般的なオックスフォードシャツに用いられる生地よりも、厚手で丈夫です。
オックスとは、太めの糸を使った平織り生地の総称で、キャンバス地の一種でもあります。
キャンバス地と言えば、コンバースのスニーカー「オールスター」にも使われる定番素材ですが、10/8オックスは、ほとんどオールスターの生地に近い厚みです。
スニーカーはもちろん、アウターやバッグなどの製作に向いているでしょう。
バッグなら、少し重厚感のあるトートバッグや、ニュースペーパーバッグのようなタイプのショルダーバッグに向いています。
もちろんオックスなのでシャツを作るのにもいいかもしれませんが、10/8オックスは、一般的なオックスフォードシャツの生地よりは厚みがあるので、シャツといっても一枚での着用を想定したタイプのものがいいかもしれません。
10/8オックス:主な用途【靴、バッグ、アウター衣料など】
30コーマバーバリー(綿100%、生地幅cm)
わずかに光沢のあるコーマ糸を使用したバーバリー生地。
「バーバリー」の名の通り、英国ブランドのBurberryと関連していますが、その経緯については記事の本筋と外れるので割愛します。
面白いので興味のある方は調べてみると良いです。
バーバリー地は、綾織りと言って、生地表面に右肩下がりの綾線が走っている、目の詰まった生地です。
目の詰まった光沢のある生地ですが、綾線によってドレッシーさは軽減されています。
そのため、フォーマルとカジュアルの中間的な場面で着用する服や、アウトドアウェアに採用される例もあります。
女性がカジュアル気味なパーティーに着ていくスカートやワンピース、多少華やかな雰囲気のシャツを作るのにはかなり向いています。
また、丈夫なうえ撥水性にも優れているため、アウトドアウェアなどにも頻繁に採用されます。
30コーマバーバリー:主な用途【スカート、ワンピース、シャツなど】
50コーマブロード(綿100% 生地幅cm)
30コーマバーバリー同様にコーマ糸を使用していますが、バーバリーに比べて目が詰まっていない分、光沢感はそれほどありません。
生地の後ろに指を当てると少々透け感があるのがわかります。
フワッと軽い質感ながら、しっかりと生地のハリも感じられ、清潔感のある生地です。
「ブロードシャツ」という名称も一般的ですが、まさにシャツやブラウスにぴったりの生地感。
凹凸の少ないサラッとした生地の表情が特徴なので、ベーシックなシャツなど、ブロード素材を使った服には誠実な印象が漂うでしょう。
50コーマブロード【主な用途:シャツ、ブラウス】
40Sブロード
上記の50コーマブロードと同じブロード地、つまり、目の細かい平織り生地です。
質感は50コーマとかなり似ていますが、40Sの方が若干目が細かく、よりマットな見た目です。
50コーマブロード同様、シャツの生地として、見た目や触感の面で適しています。
サラサラと滑らかで、薄手ながら高密度でハリがあるため、肌触りを重視したいシーツやベッドカバーなどの寝具類にも最適です。
40Sブロード【主な用途:シャツ、ベッドカバーやシーツ等の寝具類】
次回【綿素材・後編】は、シーチング、ローン、天竺についてご紹介します!
今回は、【綿素材・前編】と題して、10/8オックス、30コーマバーバリー、50コーマブロード、40Sブロード生地について、解説してきました。
次回は、【指定生地・綿の後編】ということで、20Sシーチング、60Sコーマローン、30天竺のそれぞれの特徴をご紹介します。
それではまたお会いしましょう。
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