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マス見本|布プリント用語集~カラーテストはマス見本で~

持込生地テストの際にマス見本を作れば、より確実にイメージを実現!

生地プリントを検討している方の大半が、ご自分が持っていたり見たことのある生地にプリントしたいと考えたことがあると思います。
ですが、生地プリントについて調べだしたら、プリント方法や生地との相性、データの作り方など、思ったより考えなければいけないことがたくさんあって戸惑いますよね。

そんな風に生地プリントに疑問を持った際に読んでほしい、この「用語集ブログ」。

今回は、生地のプリント前に、プリント布のカラーのイメージを確かなものにする、「マス見本」という用語について解説していきたいと思います。

マス見本とは

マス見本は、簡単に言えば色合わせのサンプル布です。
言葉の定義が業界によって少々異なりますが、同じ柄を色違いで数色プリントした布であることは共通していると思います。

弊社の定義では、イメージに最も近い色を選んでプリントできるように、色調を変えた同じ柄を数枚組み合わせたデータをプリントしていただくことを、マス見本作成と呼んでいます。

また弊社では、お客様自身がご用意した生地にきちんとプリントできるかを試すテストプリントというサービスがありますが、テストプリントではマス見本を作成していただくことを推奨しています。

生地の素材によって、色の出方は大きく異なる

例えば、あなたがシルクの生地にプリントしようと思っていたら、マス見本はより重要な役割を果たします。

素材によってプリントした際の色の出方が異なるのは何となく想像がつくかと思いますが、シルクは特に難しい生地の一つです。
作成したデータをモニター上で見た色と、生地にプリントした色では全く異なった見え方になる場合がしばしばしあります。

青は紫っぽくプリントされたり、赤はピンクになってしまうことも多いです。

以前、実際にお客様のシルク生地でテストプリントした際、青を基調としたデザインだったのですが、どう見ても完全に紫のデザインがプリントされた布に仕上がってしまったことがあります。

さらに悪いことには、そのデザインがマス見本でなく、実際にプリントしようとしている柄の縮小バージョンだったのです(テストができるのは生地幅×長さ1メートルの範囲内のため、単純に縮小したデータでプリントされるお客様は多いです)。

これでは、その紫にプリントされてしまったデータのカラーをどうすれば理想に近づけられるのかよくわかりません。

マス見本さえ作っておけば、マス見本の内でどの色が理想なのか選んで、実際のプリントの際に同じカラー値に設定すれば済んだことです。

マス見本で色のイメージを確実にしよう!

ここでちょっと画像をご覧ください。

マス見本イメージ-01

これは、このサイトのテストプリントの案内ページで使っている画像です。

このように、微妙に色調を変えたデータをいくつも並べてテストプリントすれば、生地にプリントした際に一番イメージと合うカラーを選ぶことができます。

例えば、「パソコン画面上では【A】のデータが理想的に見えたけど、生地にプリントすると【C】の方がイメージと近かった。実際にプリントするデータは【C】に決定!」というような感じで、初めてプリントする生地でも安心してプリントを進めることができます。

例なので簡単な画像にしていますが、あなたが実際にプリントしようとしている複雑な幾何学模様やグラデーションの画像を使ってもOKです。

サイズを小さくして、色の明るさや濃淡を変えた複数の色調の画像を組み合わせたマス見本を作ることで、理想のカラーにより近づけることができます。

マス見本が、納期・コストの面であなたを救う

以上、今回はマス見本について、用語解説しました。

マス見本を作っておけば、プリントした生地のカラーのイメージ違いという失敗は格段に減らすことができます。

単純にプリントを考えている生地がきちんと染まるかどうかだけ確認したいという場合は必要ないかもしれませんが、普通はプリントされた生地がイメージしていたカラーになるか気になると思います。
マス見本じゃない、実際にプリントする柄を1色だけプリントしてイメージと全然違ったら、再度テストプリントする時間もかかってスケジュールを見直さなければならないし、何より再度のプリント費用がもったいないです。

最初からマス見本を作成しておけば、テストプリントした生地の中からどのデータにすれば選んで本番プリントするだけです。

「テストプリントの際はマス見本」。これを覚えておけば、あなたの作業が捗ります。

パターンバンク(英語サイト)を知っていますか?

10月に料金を改定したので、改めて説明いたします。

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