何のためにプリント生地を自作するの?
「布の需要は数あれど、好きな柄の布を自作してまで布を使う人は、何に使っているのか」。
ベビーロックプリンティングで受発注を担当しつつこのブログを執筆している筆者が個人的にそんなことを思ったので、オリジナルの布を使う場面をまとめてみました。
(前編のお部屋編に続く二回目、イベント・お外編です)
イベント・お外編(後編)
前回書いたお部屋編では、普段からお部屋にあるものに個性を加える目的でプリント布を使う。という場面が多かったように思います。
例えば、テーブルクロスやクッションカバー、ソファやベッドにラフにかけておけるマルチカバー(マルチクロス)などです。
今回は、打って変わってイベント会場や家の外でのプリント布の使い道を探ってみようと思います。
タペストリー
イベント会場やお店の軒先で使う布で定番なのが、タペストリー。
丁度、背の高い人間二人分ぐらいのサイズのものが多く、大きくて目立ってブランド名やイベント名をしっかり訴求できるため重宝がられます。
タペストリーは目立つ分、 イベントや周囲の雰囲気になじませたり逆に際立たせるのが大事ですね。
柄が複雑だったり微妙な色加減を使う場合は、デザインの自由度が高いインクジェットプリントで作るといいでしょう。
ちなみにタペストリーという名前は、本来は織や編み、刺繍で柄を表現する壁掛け飾りを意味する言葉だそうです。ですが今は、壁に掛ける一定以上のサイズの柄布を総称して便宜的にタペストリーと呼ぶようです。
即売会/イベントブース
展示・即売会やお祭り、コミックマーケットなどの、販売を伴うイベントのブース装飾にも使えます。
こうしたイベントでは簡素なテーブルを貸し出されることが多いため、テーブルの前面を覆うことができるプリント布が一枚あると便利です。
まもなく始まります✨
国内繁殖物ばかりの展示即売会
ぶりくら市 @burikura
神戸 三宮サンボーホール
2Fにあるブースでお待ちしております🌸 pic.twitter.com/8ilvXx8Iv3— メダカ専門店🌸桜めだか🌸 (@medaka_sakura) October 6, 2019
この記事を書くに当たって参考になる画像をインスタ、ツイッターを回って探したのですが、ブースにプリント布で装飾を施すのはそんなにまだ一般的ではないのでしょうか。
布で装飾したブースは多く見当たりませんでした。
ですが、その分オリジナルの布で装飾したテーブルを使っているブースは目立っているようなので、差別化のチャンスかもしれませんね。
背景布
一時期インスタで、「映える壁」が流行しましたが、背景布なら場所を選ばず設置できるので、イベントやスタジオの中でも使えそうです。
インスタで「掛布」というワードでタグ検索すると、恐らく中国の方の投稿と思われる、部屋をプリント布で装飾した写真がたくさん出てきます。
専門にプリントする業者もあるようで、部屋の中でインスタ用に写真を撮影する需要が多いんですかね。
ちなみに元阪神の掛布さんの写真も背景布の写真に交じって登場します(笑)
ノベルティグッズ
規模によっては縫製も含めて業者に任せることが必要そうですが、オリジナルの布で制作したノベルティバッグなどを配布するイベントも多いですね。
良いデザインのバッグを製作できれば、お客さんが普段使いしてくれるため、自動的にお店やイベントの宣伝になることもあるかもしれません。
ペットや購入品の撮影スペース
各種イベント会場での撮影ブースの背景としてプリント布が使われているのも一般的です。
特に、ペットやドール、模型系のイベントでは、1m×1m程度のサイズの布があれば被写体も収まって手軽でしょう。
イベント会場でも定番ですが、シンプルな柄のプリント布を何枚か用意して、自宅でメルカリなどのネットフリマに出品する商品用の撮影ブースなんかにも使えそうですね。
(※2020年3月19日追記) 縫製をできたり周りに頼めたりできる方は、自分のイベントの衣装としてもいいかも
先日ベビーロックプリンティングでプリントしてくれているお客様のイベントに行ってきました。
イタリアフィレンツェの伝統技法でデザインしたパターンを、雑貨やアクセサリーに反映させるブランドを展開されています。
縫製のできる友人にミシンを教えてもらい、自力で作ったそうで、ご本人は服飾学校などは出ておらず、ミシンは全くの初心者ということでした。
クオリティが高く、むしろこちらもこのまま売れそうだなと思ってしまいました。
https://www.instagram.com/p/B8qFB05HR6O/
以上、イベントやお部屋以外のシーンでオリジナルのプリント布が使えそうな場面をまとめてみました。
お部屋編とイベント編通してみると、どちらも必ずしもオリジナルの布が必要な場面ではないものの、自分の好きな空間にしたり、見せたい世界観を演出したり、作品を目立たせたりと、脇役ながらも重要な役割を果たしているようです。
オリジナルの布を作ってみようと思う機会はそう多くないかもしれませんが、一度チャレンジしたらハマってしまうかも?
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