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標準押えとバルキー押えの使い分け方
ベビーロックの差動付きロックミシンには、バルキー押えという押え金が付属しています。工場出荷時にセットされている標準押えとの違いは?どうやって使い分けたら良いの?
そんな疑問にお応えするべく、今回の記事では標準押えとバルキー押えの使い分けについて深堀りしていきます!
まずは、標準押えとバルキー押えについておさらいしましょう。
【標準押え】
出荷時に装着されている押えです。押え金の底が平らになっています。
【バルキー押え】
差動付きのロックミシンに標準装備されています。(※一部商品を除く)
底部分にある小さな溝には生地をため込む役割があります。この溝がバルキー押えのポイント!この後詳しくご説明します。
また、ウーリースピンテープ(伸び止めテープ)を入れながら縫うこともできます。
バルキー押えはアクセサリーボックス内に入っているので確認してみてくださいね。
〈使い分け方①〉伸縮素材
生地が伸びる場合は、差動(縮み縫い)を入れる必要があります。
バルキー押えは底に溝があるため、差動(縮み縫い)がより効果的に入ります。
ただ、すべての伸縮素材をバルキー押えで縫った方が良いとは限りません。
素材によっては標準押えで縫った方がきれいなものもあるので、試してみてから仕上がりや縫いやすさでチョイスしてみてくださいね。
また、もちろん標準押えとバルキー押えでは差動の入り方が変わるので都度試し縫いが必要です。
〈使い分け方②〉ギャザー寄せ
〈使い分け方①〉でバルキー押えは差動が効果的に入るとお伝えしましたが、ギャザーを入れるときにも応用が可能です!
直線ミシンでギャザーを寄せるのは、ギャザー量が偏ってしまったり、寄せている途中で糸がプチっと切れてしまったりなど大変ですよね・・・
そんな時にロックミシンで差動を利用してギャザーを寄せると、とっても便利。
布端のかがり縫いができ、均等にギャザーが寄るので、手で寄せるよりも圧倒的に早くラクに仕上げることができます。
設定:かがり幅7.5 送り目4 差動2 (生地により差動の入り方は変動します)
同じ設定でも、バルキー押えの方が多くギャザーが入っているのがわかります。
レースにギャザーを寄せる時にもおすすめです♪
〈使い分け方③〉縫い合わせの段差
縫い合わせのときに発生する段差を縫う際には、標準押えがおすすめ。
標準押えは底が平らになっているため、段差に引っかかることなくスムーズに縫い進められます。
もし段差部分でバルキー押えを使う場合は、このように縫い合わせ部分に引っかかりやすいので、目打ちなどを使いながらゆっくり縫い進めるようにします。
以上、標準押えとバルキー押えの使い分けについてご紹介しました!
押え金を変更するのが面倒…と思われるかもしれませんが、ほんのひと手間加えるだけで作品の仕上がりがグッと良くなるので、お持ちの方は是非試してみてくださいね。
バルキー押えを使ったウーリースピンテープの入れ方を知りたい方はこちらのブログをチェックして下さい。
今回ご紹介したバルキー押えをはじめ、各種アタッチメントの使い方が学べるワークショップも全国で開催しています。
詳しくはこちら【ロックミシン(アタッチメント)】
それではまた次回のブログでお会いしましょう♪