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「ロックミシンソーイングBOOK」スタッフレビュー第2回:ワイドパンツを作ってみた!
以前ご紹介した「ロックミシンソーイングBOOK」レビュー(スウェットプルオーバー)に続く、第2回の今回は「ワイドパンツ」をつくってみました。
ストレッチ生地で作るので動きやすく着心地も抜群◎
さらにポケット付きのデザインなのでハンカチや携帯などちょっとしたものを入れるのにもピッタリです。
記事後半では、カバーステッチミシンを使わずに仕上げる方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
生地について
本に掲載されているイメージは無地の生地を使用していますが、今回は大人っぽくエレガントな雰囲気のヘリンボーン柄をチョイス。
秋冬にぴったりの肉厚で暖かい生地です。
実はこの生地には変わった特徴がありまして・・・
生地の縦横の見分け方の一つとして「耳と水平方向が縦、垂直方向が横」が基本で、一般的なニットの場合、引っ張ってみて伸びにくい方が縦、伸びやすい方が横なのですが、この生地は引っ張ってみると縦の方が伸びるんです!
なので今回のワイドパンツの製作では縦を横地としてつくってみました。
生地の種類やメーカーによって本当に様々なんだと再確認しました。
裁断スタート!
裁断はいかに生地のロスをなくすかがポイントなので、いつもパズルをするように取り組んでいます。
今回は柄物ですが、もし柄や起毛などに上下がない生地を使用する場合は、差し込み裁断も可能なのでよりロスが減りますね。
縫うときのポイント
差動の確認
前回のスウェットプルオーバーの時と同様に、伸縮素材を縫うときには必ず使用する生地に合わせて差動の確認を行ってから縫い始めましょう。
本のレシピ通りに製作しますが、ここではキレイに仕上げるコツをご紹介します。
[ POINT 1 ] ポケット付け
袋布を縫い合わせたときの、折り目側の空環は長めに出してとじ針で糸始末をしておきましょう。
直線ミシンでポケットの仮止めをするときは、まち針やソーイングクリップでズレないようにとめておきましょう。
[ POINT 2 ] 股ぐりにウーリースピンテープをつける
今回のワイドパンツでも透明バルキー押えを使用しています。
金属でできている押えと違い、針の真下まで見えるので、とても作業がしやすくおすすめです。
裾のアレンジ紹介
本ではカバーステッチで裾を仕上げていますが、今回はカバーステッチミシンをお持ちでない方でも縫えるよう、ロックミシンと直線ミシンで仕上げてみました。
1.裾をロックミシンで縁かがり
冒頭で説明した通り、地の目が変わると伸び具合も変わります。差動を再確認しておきましょう!
筒を縫う時は中表の状態で表(内側)を見るようにセットすると縫いやすいですよ。
また、内股からスタートすると、縫いはじめと縫い終わりが目立ちにくくなります。
2.アイロン線で折り、直線ミシンで縫う
今回は4本糸ロックで縁かがりを行いましたが、3本糸ロックで縁かがりを行ってもOKです。
右針の縫い目の位置を目印にして、直線ミシンをかけると、きれいに縫えますよ。
ちなみに、本に掲載されている通りカバーステッチミシンで仕上げる場合は、上記の工程が一度で済み時短になるのはもちろん、既製品のような仕上がりに!
裾の始末の幅が広がるので、ニット素材のソーイングにはやっぱりカバーステッチミシンがあると嬉しいですね✨(写真はKanadeで縫っています)
\ 完成 /
前回作ったスウェットプルオーバーと合わせてみると落ち着いた大人の雰囲気がでています!派手過ぎず上品な柄なので、様々なシーンで活躍間違いなしの1着となりました。
ポケットも大きめサイズなのでスマホをいれても余裕があります。
終わりに
「ロックミシンソーイングBOOK」スタッフレビュー第2回ということでワイドパンツをつくってみましたが、個人的には前回のスウェットプルオーバーと同じく「これも他の生地でつくりたい~!」となりました。
裏毛の生地でスウェットのようにしたり、ストレッチデニムだったらオールシーズン着用できるな〜と、想像が膨らみます。
後ろにもポケットをつけたり、脇にパイピングテープを入れたりなどアレンジもたくさんできるデザインなので、またご紹介できたら良いなと思っています。
記事でご紹介した透明バルキー押えはオンラインショップでも販売中ですし、お近くの方はベビーロック・スタジオにも在庫していますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
この作品の「つくってみた!」動画もぜひご覧ください。
『ロックミシンソーイングBOOK』を使って、ワイドパンツをつくってみた✨#ベビーロック #sewing #diy #ミシン #shorts
また次回のブログでお会いしましょう!