ベビーロックのある暮らし Vol.1 山田ルリ子さん
洋裁関係の書籍や雑誌、ご自身のWebサイトを通じて、シンプルで素敵な作品を発表されている山田ルリ子さん。
作品製作やご自身が主宰されている洋裁教室でもベビーロックをお使いいただいている、山田さんのご自宅にお伺いし、お話をお聞きしました。
初めて使ったロックミシンは、母の使っていたベビーロックでした。
山田さんはムック本や雑誌の中でベビーロックを使っていただいていますが、ベビーロックはいつごろからお使いいただいているのでしょうか。
いま使っているベビーロック(糸取物語ウェーブジェット)は、2年半ぐらい前からですが、実は、最初に使ったベビーロックは、母のものなんです。オーダーメイドで婦人服をつくっていた母が、縁かがり用にベビーロックを使っていたので、もう物心がついたときからベビーロックが身近にあった感じですね。
文化服装学院に入学した後も、クラスメイトは3本や4本糸の新しいロックミシンを買っていましたが、私は母のベビーロックがあったので、買わずに通しました(笑)。
母のベビーロックは、母娘二代で使った後、今もご近所の方に使って頂いていますから、もうかれこれ40年近く現役で働いていることになりますね。
今はご近所の方が使われている、お母様のベビーロック。今日は1日だけ里帰りしてもらいました。
糸取物語は面倒くさがりの私に合っているのかも知れませんね
洋裁を仕事にしておられるプロの目から見てベビーロックの使い勝手はいかがですか。
私自身は、母のベビーロックの後に、糸調子が手動のベビーロック(衣縫人)を使っていたのですが、今のベビーロック(糸取物語ウェ~ブジェット)は糸調子が自動なところが気に入っています。職業柄、色々な生地で作品をつくりますが、縫い目もきれいですし、仕事で使う上でもまったく問題は感じませんね。
もちろん人によって-糸調子の-手動、自動の好みはあると思いますが、私は糸調子合わせが苦手というか・・・、面倒くさがりなんですよ(笑)。糸通しも自動なので、すぐに縫い始められるところが私に合っているのかも知れませんね。
欠点はあまり思い当たらないですけど、主婦の立場としては、もうちょっと安いといいかな(笑)。でも、実際に使ってみると納得はできますね。
ロックミシンがあるとソーイングの幅が広がります
普通のミシンと比べて、ロックミシンをお持ちの方はまだ少ないと思いますが、ロックミシンの魅力は何でしょうか。
私は母のロックミシンが身近にありましたが、ロックミシンをお持ちでない方も多いですよね。ですから、私がかかわっている本や雑誌でも、ロックミシンをテーマにしていないものは、ロックミシンがなくても作れるようにしています。でもロックミシンがあるとやっぱり便利ですよね。
私の教室に来てくださる、ロックミシンを使ったことがない方も、Tシャツなどのカットソーが思いのほか簡単に作れるので、とても喜んでくださいますし、それで購入をお考えになる方も多いですね。ロックミシンにしかできないこともありますし、特にベビーロックはいろいろな縫い目ができるので、ソーイングの幅が広がると思います。
注文服のお仕事をされていたお母様の代からベビーロックをお使いいただいている山田先生。プロのパタンナーとして活躍される先生も、ご家庭では小学生のお嬢さんをもつ母として、お忙しくお過ごしでした。これからも、シンプルで素敵な作品づくりを期待しています。
山田ルリ子さん プロフィール
文化服装学院アパレル技術科卒業。
ROPE’のパタンナーを経て、現在はフリーランスのパタンナーとして多くの作品を発表する傍ら、自身が主宰する教室や各地での講習会活動、自身のパターンを販売するWebショップatelier ru_の運営、洋裁関係の書籍、雑誌の著作等に幅広く活躍している。
山田ルリ子先生のパターンショップはこちら
http://atelierru.com/
<書籍・山田ルリ子著>
1日で完成! はじめての子供服(辰巳出版)
いつでも着たい服(文化出版局)
ロックミシンで作る毎日のおしゃれ服(成美堂出版)
kidsの元気なふだんぎ(文化出版局)
kidsのふだんぎ(文化出版局)
<雑誌>
コットンフレンド(ブティック社)
ロックミシンの達人に!シンプル&easyソーイング