滝口まさよさんにベビーロックのお話を聞きました ベビーロックと過ごす 心地のいい手芸時間

ニット地の縫い合わせや布はくの縁かがり、飾りぬい(巻きロック)など、ソーイングに欠かせないロックミシン。そんなロックミシンとソーイングにまつわるお話をドッグウエアデザイナーの滝口まさよさんにうかがいました。また今回は滝口さんにベビーロックの最新機種Sakura で、お揃いの生地でプルオーバーとドッグウエアを作ってもらいました。ロックミシン一台で作れるので、ぜひ挑戦してみてください。

ベビーロックのロックミシンを使い始めたきっかけを教えてください

「母がミシンを踏んでいるその隣で、洋裁道具で遊んでいた記憶があります。ソーイングはとても身近な存在でした。そんな幼少期を過ごし、その後はパタンナーだった叔母の勧めで洋裁学校へ入学。この時期に初めてベビーロックの1本針2本糸のロックミシンに出会い、同機種が家にもあり使い始めました。それから数台のロックミシンを使いましたが、今は糸取物語 Wave Jet(BL69WJ)を使っています。」

最初に使用した1本針2本糸のロックミシン(EF-205 型)

今お使いの機種はいつごろ購入されましたか?

「教室を開いて生徒さんにソーイングを教える、となって改めて使い勝手の良いミシン探しをしているときに今の糸取物語に出会いました。今までは、自分自身だけが使うものなので『何でも使えた』ところがありますが、生徒さんが『簡単に使えてきれいに縫えるもの』として探した時にいろいろな方にも相談しましたが『やっぱりベビーロックだよね』という意見が多かったんです。購入して最初に使ったときはなんて楽チンなんだと正直びっくり!
それまではロックミシンは糸通しや糸調子など使いこなすのが難しいものだと思い込んでいましたが、このロックミシンは違いました。使う人を導いてくれると言いますか、難しかったルーパーの糸通しが瞬時にできるし(ジェットエアスルーシステム)、生地が厚くても薄くても糸の調子を合わせてくれる自動糸調子の機能(ジャストフィットシステム)があったり、巻きロックなどの縫い方の切替もスムーズでロックミシンの概念がガラッと変わった一台になりました。お教室では、生徒さんは初めてロックミシンを使う方が多いので、授業の終わりにはベビーロックについてたくさん聞かれます。購入するならしっかりしたものが良いと思うので、生徒さんにはベビーロックをおすすめしていますよ。」 

ご愛用中の糸取物語 Wave Jet(BL69WJ)

今回作っていただいた作品について教えてください

「無地とチェックをかけ合わせて作ったお揃いのレディースのプルオーバーとドッグウエア。簡単に縫えるように型紙を工夫しました。ワンちゃんとのお散歩でも一緒に着てもらいたくて、色々な人に試着してもらって着心地にもこだわりました。パッと着られて無理がない、でもおしゃれでお出かけにも着て行けるようなデザインです。

滝口さんにとってベビーロックのロックミシンはどんな存在ですか?

「レディース服とコラボしてドッグウエアを作ることが今後お教室でも増えていきそうです。レディース服はもちろんドッグウエアは特にロックミシンはもはや必需品。ドッグウエアは主にニット地を使用し、パーツが小さいので直線ミシンをかけてから縁かがりミシンをする…というような、何度も同じところを縫うのはとても大変なので、一度で縫い合わせが出来るロックミシンはとてもありがたい存在です。また、使いやすさが抜群なのもとても嬉しいです。ロックミシンはなくてはならない、これからの創作に欠かせない存在ですね。」

おそろい生地で作るプルオーバー&ドッグウェア

トイプードルのあんずちゃんにぴったりの今回の作品。
ワンちゃんと一緒にお散歩に出かけよう♪

「おそろい生地で作るプルオーバー&ドッグウェア」
は実物大の型紙と詳しい作り方がダウンロードできます。

滝口まさよさんプロフィール

パターン専門学校を卒業後、婦人服アパレル会社にてパタンナーとして勤務。コレクションのクチュール作品からカジュアルウエアまで、さまざまな製品開発に携わる。愛犬を迎え入れ(社)日本ペット服手作り協会にて犬服について学び、ドッグウエアクリエイター認定講師の資格を取得。カルチャースクールや自身の教室でうちの子にぴったりな服が作れる犬服教室を展開中。
自身のブランドに「undue-dogwear(アンドゥー ドッグウエア)」「CALME(カルム)」がある。
WEBサイト:https://undue-dogwear.amebaownd.com/

※こちらのページはレディブティック2020年10月号に掲載されたものです。書籍情報はこちらから。

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